北大には一般公開されている
博物館があって、常設展、企画展、シンポジウムなど色んな事をやっています。分類学に関する話が聞けるという事で
第13回公開シンポジウムに行ってきました。このシンポジウムは北海道自然史研究会の2005年度大会でもあって、参加者はほとんど自然史研究会の方のようでした。私が聞きたかったのは
生物分類技能検定と
パラタクソノミスト養成講座の話で、どちらも中心的に活動を行っている方が来て話して下さいました。
森林生態学を勉強しているというと、植物に関する知識は十二分にあって樹木の同定(名前が分かるって事です。)とか簡単に出来るんじゃないか思われがちですがそんな事はありません。一般的な樹種は知っているに越した事はありませんが、たとえ大学の先生であっても特定の樹種を専門としていたり、物理化学的変化をメインに研究していたりするとあまり同定は出来なかったりします。私は「そこに何があるか知りたい」という単純な動機と自分の研究に必要な事もあって勉強のまっただ中ですが、最低ラインは自分の調査地の植生の同定を行える事、目標は生物分類技能検定2級です。環境アセスメント業務で日々森に入られている方にとっては基準となる資格かもしれませんが、そうでない場合は結構意識して勉強しないと難しいです。資格は一人歩きしがちだし生物分類技能検定も賛否両論あるのですが、客観的に同定能力を評価する基準があるのは良い事だと思います。問題作成の裏側の話も聞けて色々大変なんだなぁと思いましたが良い評価基準になるように頑張って欲しいです。