-20060712-
札内川ダム管理所から送ってもらった測量成果電子納品ファイルと格闘して一日が終わった…。時代は電子納品だそうで、CADで作成したP21という形式のファイルなんだけど、一体これ、どうやったらGISで読めるんでしょうか。
=P21格闘メモ=
・P21はsxf形式(sfcとP21があるみたい)の一種で国交省指定フォーマットなのでViewer(
SXFブラウザ)が無料で手に入る。これで印刷も出来る。
・ただ、同じような機能を持ったのもはフリーソフトでもある(
VoiCeFreeとか)。
・肝心のArcGISは
SXF対応ツールVer1.0 for ArcGISを提供しているが現時点の対応フォーマットはsfcのみ(ぬか喜びしてしまったさー)。
・ArcGISはCADの有力フォーマットであるdxfとdwgには標準で対応しているらしい。
・CADファイル変換ツールはフリーのものも色々あるけれど、P21からsfc,dxf,dwg形式へ変換するフリーソフトはないみたいだ(見つけられなかった)。ただ、有料のソフトでは変換可能なのでとりあえず使用期間のあるもので変換してみた。
・P21からscf,dxf,dwgへそれぞれ変換し、ArcGISでの読み込みをしてみた。
・scfで読み込んだものはレイヤーが上手く分けられていないのか、なんだか分かりにくかった。
・dxf,dwgでは差がなく、読み込みはまず、Arccatalogから行わないといけないみたい。2タイプのファイルが出来るが1つは閲覧メインのものなので、layer構造になっている方を利用しよう。
・P21ファイルが2つあったのだが、どうも同じ挙動を示さない…。でも、なんとかGISデータになることだけは分かった。
・問題は、測量地点データとその地点の標高を示しているラベルデータに共通項がなく、このGISデータから測量地点のxyz値をはき出せそうになく、z座標は手入力という全く電子納品の意味をなさない結果になりそうなことです。怖い…。とにかく手入力だけは避けたいので全力で数値データを探そうと思う。
国交省は公共事業データの一般利用というか広く公開を考えているらしく、今後P21ファイルからGISへの利用を楽にすることを考えてはいるらしい。でも、この夏には間に合わない(涙)。そもそもCADのデータ見るの生まれて初めてなので一体データ構造がどうなっているのかさっぱり分からない。しかし、国交省の測量データをGISで使いたいなんてごくごく普通のどこにでもある願望だと思うんだけど、一体皆さんどうやっているんでしょうか。ネット上さまよってもP21からDEM作りましたというページが全然見つからなかった。でも、あのデータ見たらDEM作りたくなるよね、普通。
-20060726追記-
・測量地点データのZ座標を上手くエクスポート出来ない問題は、大元のXYZ座標のテキストデータを入手することが出来たので
今回はめでたく解決。SXFversion.2では属性テーブルがないため(ないことが多く?)version.2のP21ファイルを入手してもZ座標がエクスポート出来ない悲劇はこれから先いくらでも起こりそうだ。誰かがやった単純作業をまた誰かが繰り返すことがなくなる日が早く来ますように。
・SXF形式であるP21からSFCへの変換はフリーソフト「DM-ViewConFree」で行えるような気がする。これが出来れば、
P21 ==>[DM-ViewConFree]==> SFC ==>[SXF対応ツール for ArcGIS]==> GIS
でP21からArcGISへのインポートが可能になる。
・P21からdxf,dwgへの変換は今のところ「ProTRANS2004」を使ってるのだけど、これは購入すると3万円ほどするのでほかにもっと良い方法を検討中。でも、見つけるのは困難かもしれない。